SEO対策、その前に。キーワード選定方法と押さえておきたいポイント

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1.SEO対策の流れと、キーワード選定の必要性

SEO対策の流れ

一般的なSEO対策は下記の通り、事前調査→実際の対策→モニタリングといった流れを辿ることが多い。

SEO対策の全体的な流れ

効果的かつ効率的にSEOを行うためには、ターゲットとするキーワードを決定する事が極めて重要です。事業に対する影響が大きく、効果的に対応する事が可能なキーワードを決定し、そのキーワードに対する表示回数・表示順位を高めるための対策がSEO実施の基本となります。

キーワード選定の必要性

キーワード選定は、SEO対策の費用対効果を高めるために必要

キーワード選定による対策キーワードの決定

正しく手順化されたキーワード選定のフローを踏むことで、闇雲なコスト投資ではなく、決まった予算内で最も効果が高いと考えられるキーワードに対策を集中する事ができる。事前に効果とコストを試算可能で、検証と改善につなげやすくなる。

対策キーワードの選定は、SEO対策の費用対効果を高めるための事前準備です。自社に関連のありそうなキーワードだけをピックアップし、根拠のある優先度などを持たずにSEO対策を行う事は、対策コストに対して効果を予測しづらく、ギャンブル性の高い施策になってしまいます。効果やコストを試算し、状況に応じた優先度を設定した上でSEO対策を行う事で、対策コストを正しく投資する事ができます。試算したコスト・効果と実施結果を照らし合わせて検証を行う事で、施策の課題や次のアクションに繋げやすく、継続的な改善が可能になります。

2.キーワード選定の流れとポイント

キーワード選定の流れ

キーワード洗い出し・キーワード評価・対策キーワード決定の順に実施する。

キーワード洗い出し→キーワード選定→対策方針設計の流れ

SEO対策における対策キーワードの選定は、キーワード洗い出し・キーワード評価・キーワード決定の順で行われます。
まずは、自社に関係があると考えられるキーワードをピックアップし、それらを対策難易度や流入影響度、競合状況によってスコアリングします。
キーワード別の優先度を決定すれば、キーワードの選定は完了です。キーワード別の優先度を評価する事で、実施フェーズにおける対策業務の明確化や、スケジュール設計が可能になります。

2-1.キーワード洗い出しの方法

対策キーワード候補の洗い出し

自社・競合・市場の3つの観点から洗い出す。

対策キーワード候補を洗い出すための3つの視点:自社・競合・市場

対策キーワードは既存の知識を元にリストアップするだけでなく、自社・競合・市場の現状に合わせてリストアップします。例えば、自社がすでに流入を得ているキーワードだけでなく、自社と競合他社で競争関係にあるキーワード以外に競合他社が流入を獲得しているキーワードもリストアップ対象となります。自社と競合の検索エンジン上での表示状態の違いを把握することで、あらたなキーワード候補を発見する事ができます。同時に、商品・カテゴリの一般名称など、より大きな市場を獲得するためのキーワードもリストアップし、長期的な対策につなげる事を検討します。

対策キーワード候補洗い出しの手法①

Search Consoleで自社サイトへの流入キーワードを確認

Search Consoleでの流入キーワード確認方法

Google Search Consoleは、Google検索エンジン経由でのサイトへのアクセスに関して、実際に検索されたキーワードを知る事ができる機能を持っています。Search Console画面上で「検索パフォーマンス」メニューを選択し、表示された表の「クエリ」欄を確認する事で、サイトが表示されたキーワードやサイトへの流入を獲得したキーワードを知る事ができます。流入数の大小に関わらず、自社サイトに関連するキーワードが列挙されますので、これらのキーワードは対策キーワード候補としてピックアップしておく必要があります。

対策キーワード候補洗い出しの手法②

SEM分析ツールによる競合キーワードの洗い出し

SEMツールによる競合キーワードの確認方法例:SEMrush

SEMrush(SEMツール)の例。自社と競合サイトのキーワード別での表示順位を比較する。特定のドメインが流入を集めているキーワードを調査する事も可能。

他社が流入を獲得しているキーワードを知る事は、キーワード洗い出しにおいて非常に重要です。自社がマークしていないキーワードで、他社が有効な流入を獲得している場合、それらのキーワードに対策を行う事で、自社に対しても有効な顧客を流入させられる可能性があるからです。各種SEMツール(SEMrush, ミエルカ等)が提供するキーワードの情報はGoogle等検索エンジンの公式情報ではありませんが、推計情報として十分に参考になる内容となっています。これらを活用する事で、自社への流入が無い、もしくは少ないキーワードを発見し、対策キーワードの候補としてピックアップする事ができます。

対策キーワード候補洗い出しの手法③

市場ベースでのキーワード洗い出しで、ツールによるキーワードリストを補完する。

市場ベースでのキーワード洗い出しの考え方

自社流入キーワード・競合流入キーワードをリストアップした段階で、キーワード候補のほとんどは網羅していると言えますが、さらに候補リストに追加するものとして、担当者の経験による独自のキーワード群が挙げられます。
商品・サービスに関するカテゴリ名等は多くの場合、自社・競合の流入ワードリストに含まれていますが、新たな利用シーンを提案したい場合やリストに含まれないカテゴリが発見された場合、キーワード候補に追加する必要があります。
また、固有名詞と一般名詞の略語やSNS上の表記(わざと漢字の組合わせにする、単語の一部だけを用いる)などもカバーできると、幅広いターゲットキーワードのリストを構築する事ができます。

2-2.キーワード選定のポイント

キーワード選定のポイント

1. ニーズの高いキーワードほど、成果への影響が大きい

検索ボリュームによる集客効果の違い

検索ボリュームの高いキーワード(左側)に比べて、検索ボリュームの低いキーワード(右側)は、対策を行ったとしても流入獲得効果が少なく、効果の上限値が低いものとなってしまう。

検索ボリューム(あるキーワードが、世界中のユーザーから検索される回数)が低いキーワード、つまり「あまり検索されないキーワード」は、検索ユーザーのニーズが低いキーワードであるといえます。SEO対策によって検索順位が向上したとしても、検索される回数そのものが少なく、表示回数やサイト流入の数に対する影響も小さいため、対策自体の費用対効果が低くなりがちです。検索ボリュームが大きい、つまりニーズの高いキーワードに対する対策を行う事で、施策の効果を高める事ができます。

2. 競合状況に応じて必要な対策難易度が変動する

競合状態による検索エンジンからの集客効果の違い

同様の検索ボリュームであっても、すでに強力なサイトが上位を独占している場合、検索順位を向上するためには大規模な対策が必要になる。キーワードのニーズと合わせ、事業に対する影響度と上位表示の難易度のバランスを精査して対策するキーワードを選定する事が重要。

世界中のWebサイトの数は17億※を超えており、コンテンツは飽和状態となっています。特に、ニーズが高いキーワードに対しては、強力なライバルが多く存在するケースが多いため、キーワードごとに正しく目標設定を行い、効率的に対策する必要があります。極端なビッグキーワードに対して高い表示順位を得るためには、大規模な対策が必要となるため、コストバランスを検討し、適切なキーワードを狙った対策を行う事が大切です。
※2019年11月27日時点
参考:Total number of Websites

3. 現状の検索表示順位はコストパフォーマンスに影響

現状の検索表示順位とSEO効果の関係

検索結果ページにおいて、1ページ目には1位から10位のページが、2ページ目には11位から20位までのページが表示される。順位向上を目標に行う場合でも、より前のページに表示される可能性があるキーワードを選定する事で、順位が向上した事による効果は大きくなる。

各キーワードの優先順位を決定する要因の一つとして「自社サイトのページは、そのキーワードで何位に表示されるか」というものがあります。例えば、検索順位において、トップ10(1ページ目)内での順位向上は、他のトップ10サイトとの競合になるため、難易度が高くなります。しかし、2ページ目から1ページ目(11位~20位からトップ10への参入)は、1ページ目の中での順位向上に比べて難易度は低く、1ページ目に参入する事ができるという点で非常に効果が高いといえます。自社ページの順位を把握し、戦略的にキーワードを選定する事で、費用対効果に優れた対策が可能です。

キーワードのスコアリング

評価基準を定め、スコアリングして優先順位を決定する。
対策キーワードのスコアリング例

キーワード選定のためのスコアリング例
キーワード候補のリストに対し、検索ボリューム・自社サイト順位・競合状況に応じてスコアを設定(重み付けや、点数の採点基準は場合により異なる)。優先度スコアの高いものから順に、対策キーワードとして選定する。

まとめ

SEO対策の事前準備としてのキーワード選定

  1. 適切なキーワード選定で費用対効果を高める
    SEO対策は、コンテンツ作成やサイト内部構造の最適化など、実施にコストがかかると同時に、継続的な運用が大切です。実現可能性や効果を慎重に検討し、コストパフォーマンスの高いキーワードを抽出する事で、対策の費用対効果を高める事ができます。
  2. キーワードのリストアップは、ツールを使って網羅的に
    Google Search Consoleや各種SEMツール等を活用することで、網羅的にキーワードをリストアップする事ができます。勘と経験だけに頼らず、それらのツールを活用する事で効率的にキーワードをリストアップし、漏れのないキーワード候補リストを構築しましょう。
  3. 客観的基準で優先度を決定
    対策キーワードは、わかりやすいビッグワードや感覚的に対策したいキーワードを選定するのではなく、客観的な指標に基づいて選定を行う事が重要です。検索ボリュームや競合の状況、現状の順位などを元に、総合的な優先度を決定し、対策するキーワードを決定する必要があります。

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